ガンガンウイング『磨道』後編

表紙はひぐらし目明し編の詩音。
ひぐらしは展開微妙に遅いなぁ。圭一出てくるかと思ったんだけど。アニメが早すぎたってのもあるか。


ままま、それはいいとして。磨道ですよ磨道。
以下ネタバレ入り感想(長文)。


もろファンタジーなメッシュの格好と乗り物(ザブーンたん)。
着流し・移動手段は馬、という純和風のカサギ。
この二人が、かなりビジュアル的にカオスなコンビであると改めて思いました…。
馬が…あまりにも普通に馬なんだ…。


さて、前編はなんだかマッタリ進行でしたが、後編はちょっとした鬱展開でした。
説得を頑張るカサギとそれに結局応じなかった村人たちの姿がなんとも悲しく歯がゆいではないか…。


戦闘シーンにおいて、メッシュがかなりマヌケな感じでしたがこれ如何に。
先頭の魔物を誘導して方向転換させる作戦→普通に無視される
岩山を派手に崩して通行止め作戦→余裕で登られる
力不足を表す演出ですかね?本当にコイツ弱いんだなーと思える場面でしたよ。
本編のメッシュならもっと頭働きそうなんですけどね。歳月の問題かな。
カサギの必殺技は良かった。ちょっと絵に迫力が無いような気がしますけども。
で、その後が地味にエグイ…。絶対腸喰われたんだろうな…カサギ。


カサギは命と引き換えにしてまで村のために戦ったが結局魔物の量に勝てず。村人も非協力。
んで、本編とリンクしたカサギの死亡シーン。
あぁ私、魔道の番外編見てるんだなぁ、という今更かよって感じの実感が、沸くには沸きました。
メッシュのリアクションが本編と大分違いますが、私は本編の静かな流れの方が演出的に好きですね。
それとカサギの死に方についてですが、磨道では着地失敗→魔物ワラワラ→腸ウマー→死亡…。本編魔道ではデッカイ魔物と刺し違えて負傷→死亡!
うん、どっちが見せ場としてカッコイイかは一目瞭然だよね(´・ω・`)


リントキタ―(゚∀゚)―!
最終ページ!!!!出たよ出たよ出たよ出たよ出たよ出たよ出たよ出たよ。
リント出たよ!!!ものっそい普通の挨拶しながら出てきたよ!!!
「こんにちは。リントです。」ってお前…、ニュース番組の司会かっての!
わはー。一分くらい固まって凝視してしまいました。素直に嬉しくって。
どうでも良いですが、このシーン、メッシュのうなじの毛のトーンが貼り忘れられています。だからメッシュの髪の毛にトーンは要らないって言ったのに…。
しかしこの終わり方、本編魔道のファンなら理解できるし燃えるものだと思いますが、魔道を全く知らない普通のガンガンウイング読者はどう思うんでしょうかね?
CM見ていたら「続きはWEBで!」と言われたような。そんな感覚を味わいそうですね。


…ところで、やっぱり納得できないのですが。何であんなに設定を弄る必要があったんだろう。
魔道の設定のままで見たかった。
あれなら磨道なら磨道で別物にして、中途半端に魔道とリンクさせないほうがいいような。
前編に出てきたミリーさんが全く意味の無いものになっていたのが勿体無い。後編でメッシュとの間に信頼関係が生まれる、というようなマッタリ展開にした方がまとまりも良かったのではないか思います。
カサギの死で無理に魔道とリンクさせる必要は全く無かった。本編読者へのサービスにしかなっていないような。
それと、宝石云々の設定は面白いとは思いますけど、世界感が狭まるのではないでしょうかね。
無理に凝った設定にしようとして、逆にありがちなつまらないものになってしまっているという印象です。
カサギ&メッシュが「魔法使い」から「磨道師の弱い人」になったのも微妙すぎる設定替え。これが「磨道」を呼んでいて一番悔やまれる箇所です…。本編の随所に現れるメッシュの「魔法使いはどうあっても魔道師になれない」という現実への悔しい思いを浮かべるシーンが全て死にますよね…。これは痛いです。


設定が魔道になってメッシュの髪のトーンがどうにかならない限り連載になっても、読まないと思います。
ガンガンウイング高いですしね。