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この間BSで放送されてた「とことんルパン三世」を観てから気になって仕方が無かったので、制覇に乗り出そうと思います。


私にとってのルパン三世とはチラ見要員で、子供時代にやたらとあった再放送も、毎年やってるTVスペシャルもそんなに力を入れて臨んでいませんでした。
よく話題にのぼる「カリオストロの城」も実は頭からは見たことは無く、銭型のとっつぁんがクラリスに言う例の名台詞の印象しか無いくらいのものです。
主人公のルパンについても、何人か知らず、あのノリをみて勝手に日本びいきのイタリア人と思ってた位です(
フランスと日本の混血なんですね?*1。)
いや、アルセーヌ・ルパンなんて知らんもの。ルパンのじいちゃんであるという知識しか…。


で、ある夜「とことんルパン三世」を見たと。
興味深い番組でした。本編を楽しみつつ、当時の製作の裏側・裏事情も聞けるという。


もっくもくと数日間見ていたんですが、最終夜の「さらば愛しきルパンよ」(TVアニメ第2シリーズ最終話)を見て、これは来るな、と思いました。
五ェ門ブームが。私の中で。
この話での五ェ門は終始偽者だったんですけど、最後の最後で颯爽と天井から降ってきた本物五ェ門を見て、思ったんですよ、ああ、五ェ門カッケェと。


ふひひ、話がそれてしまいました。


とにかく、退屈な毎日を潤す何かを探していた私の目の前に、突如、五ェも、いえ「ルパン3世」は現れたというわけです。


で、レンタルショップにて1本TVスペシャルのDVDを借りてみたのです。

タイトルに文学ロマンを感じたので↑にしました。


こ、これが面白いのなんのって…。あんた。
まずタイトルに見るヘミングウェイの幻の原稿に財宝の秘密がある、なんてロマンあふるる土台に、
その原稿がパンドラの箱という五ェ門の持つ斬鉄剣でも切れないとされる箱の中にあり、
あの箱を開ける為の鍵を所有する貴族をSATUGAIした狂人が次元と因縁があって、
あれよこれよと五ェ門と次元の対決が始まったり始まらんかったりし、
ルパンはルパンでミュージックボックス蹴ってたり、山田康雄氏のアドリブが冴え渡っていたり、
不二子が程よく協力してくれて(裏切りが少ないと嬉しい)、
とっつぁんに到っては話の本筋に全く混じって来ない(牢屋の中の次元の暇つぶしになった程度)にも関わらず存在感丸出しで、欠かせない存在になっているという矛盾!
ヒロインも髪の毛モコモコしたストイックブロンドで小粋なジョークもかます魅力的な存在。マジイカス。
悪党も極悪非道にして金の亡者、しかし憎めない何か愛想のある奴で良い。
特筆:五ェ門がパンドラの箱に挑んで敗れ「俺はもうダメだぉ…」になった時の表情描いた人誰なん?マジ素晴らしいメンヘライズムを感じたんですけど。
特筆2:ラストステージにて皆で滑り台したとき次元が三角座りでツーっと滑っていったけどあれ考えた人何なん?素晴らしいの一言なんですけど。
ストーリーもキャラクターもオチも予想以上に楽しめる代物で、これはどう考えても私の中で決定打になりました。五ェ門かわいいよぉ。


で、全話制覇を目標として、足繁く週一レンタルショップに通う日々を始めようという決意表明と共にこの記事の締めとさせていただきます。
オチなんてねーよ。

*1:混血という言葉は言葉狩りにあい気味ですが、ハーフ(1/2)とは限らないので