ハリー・ポッターと私の終止符

凄く無粋な事をしました。


ハリー・ポッターシリーズ最終巻「死の秘宝」の下巻の後半だけ読みました。
正確に言うと31章「ホグワーツの戦い」から最終章まで。
なんという無粋、なんという邪道、カスタードクリーム入りたい焼きも裸足で逃げる行為!


ハリー・ポッターシリーズ。第4巻「炎のゴブレット」まではガチ読みしていて、それなりにハマッていたんですが、新刊を2年ほど待たされた間に、なんとなく疎遠になってしまいました。
5巻の「不死鳥の騎士団」は度々WOWOWで放送されていたのにも関わらず、ラスト30分あたりから観始め、シリウス・ブラックの驚くほどあっさり薄味の死に様を4回ほど確認して満足し、
6巻の「謎のプリンス」に到ってはダンブルドアがスネイプに殺されるよ〜という友人からの情報で満足し、感想は「副題がダサい」とだけ述べた程度です。


で、もう私にとって、もうどうでもいい存在になってたハリーポッターシリーズ。
母がコツコツと最終巻を読み始めていたので、冗談のつもりで「先に読んでネタバレしちゃる〜」と下巻の最後らへんをパラパラ。そしたら当然ですがラストのラストな訳ですから強烈なクライマックスシーンの目白押しでそのまま釘付けになってしまったのですねぇ。
読んでるうちに、あぁお気に入りのキャラクターはウィーズリー家の双子やスネイプ先生だったなぁとか、この微妙な翻訳やフォントがクセになるなぁとか思い出されて切なくなりました。
ていうか、もうお気に入りのキャラクターが上記の通りならもう、読んでいて胸が引き裂かれるような思いをしたのも解っていただけるはず。
特にプリンスの物語なんて、かなし過ぎて二度と読みたくないレベル。
私の母はまだセブルス・スネイプについて真相を知らないので、「ダンブルドア先生を殺した悪い人><」という評価しかしてませんが、これを読めば彼女もきっと許すはず。というか全米が許すはず。
双子については…、んなもん…フレッドが死ぬなんて変化球過ぎて涙も出ないわ…。嫌過ぎて嫌過ぎて、作者からのイジメかと思ってしまった。
スネイプの過去やフレッドの死はなんだかスパイシーで、私の感情を熱して冷ますという二つの作用を同時にもたらしました。


多分このシリーズを読み返すことは無いと思うんですが、今回最後の美味しい部分だけ読んだのは無粋だったけど心のどこかにあった消化不良を治すにはいい行動だったように思います。