グレイズ・アナトミー2 第25話「怒りという名の罪」


この回のイジーはあまりにも凄すぎる。グレイズ・アナトミーといったらもうこの回のイジーを真っ先に思い出すレベル。

健康な心臓一つに患者2名。どうしても恋人であるデニーへの心臓が欲しいイジーが取ったあの行動。
もう究極に客観視したら「ブロンドが恋人におねだりしているだけだべwww」と言えるあのシーン。まさに後先考えていない身勝手と言える行動。
でも見たら何度でも泣いてしまうあのシーン。
途中ありえない場所で笑みを浮かべたり、かと思うといきなり怒鳴ったり悲壮感たっぷりに泣き出したり。あそこまでの感情の吐露を見てしまったら、デニーも承諾しない訳にはいかないだろう。それだけの説得力を持った演技でした。


ジー演じるキャサリン・ハイグルも凄いけど、そのCVである石塚理恵も凄い。
あの迫力は特筆に価する。
というか、グレイズ・アナトミーは全体的に声優がハイレベル。もうその俳優が直接口から出してるんじゃないかと思ってしまう程の合致具合。


それはさておき、この第25話〜最終回にかけては、もう神回に次ぐ神回で、放送時は1週間待つのが拷問の域に達する寸前でした。
特に第25話は展開と演出がスリリングで手に汗握ってどろどろでした。
バーク先生帰還⇒銃乱射⇒バーク先生撃たれて生死不明⇒イジー「バークがすぐ来てくれる」⇒デニーの装置切断⇒次回へ!
「だめぇ!イジーだめぇ!!」と大騒ぎしながら見たのも良い思い出。
第26話以降のバーク先生の手術に対するデレクのプレッシャーとかクリスティーナの困惑とか、おい誰だよデニーの心臓わざと弱らせて心臓強奪しやがったの。犯人捜そうぜ。とか。


あ、主人公は空気だと思います。というか・・・、放送時この時のメレディスシーンは鬱陶しすぎました・・・。医療ドラマ・人間ドラマの応酬の中で、メレディス(とデレク)だけが切り離されたみたいに昼ドラしてるからなんか存在への違和感しか感じなかったんですよねぇ。


まぁとにかく、昼ドラ主人公も込みで盛り上がりまくって最終回まで一気に駆け上がり、そして第2シーズンはほぼ悲劇的な終わりを遂げるんですが、第3シーズン第1話がこれまた素晴らしいんだよなぁ。
第3シーズンにして、今まで登場人物の口頭でしか語られなかった様々なシーンが映像化されて次々と回想シーンとして巡るという神演出・・・。
それ以降の第3シーズンも概ね私の中では好調でしたが、失速感は否めませんでした。何回も見たいと思うような回が減ったり、展開に無理があるんじゃないかと思ったりするようになったわけです。
まぁ正直イジーデニーの話も無理がある展開じゃないとは言い切れませんが、そこは演技や演出の勢いで全てカバーできていたと思うのです。また2−25〜3−1の高揚を感じたいなぁ。
第5シーズンに期待と愛を込めて。



キャサリン可愛いよ、キャサリン